大衆心理などたいへん勉強になった。Newtonの心理学入門とほぼ同じことが書いてある。
目次と心理学単語集
- 炎上するSNS
- 集団的浅慮
- 社会的妥当化
- 沈黙の螺旋(多数派は雄弁になり、少数派は黙る)
- 内集団と外集団
- 内集団ひいき(内集団の優位性を確認することで自尊心を高める)
- 仲間意識が生む同調圧力
- 内面的同調
- 外面的同調(他者に合わせる)
- 情報的影響
- 規範的影響(嫌われたくない、和を乱したくないと考え、同調する)
- 全員一致の圧力
- 少数派影響過程(集団内の少数派しかもたない意見が、多数派の意見に影響を与えること)
- ナショナリズムが高揚するオリンピック
- 社会的アイデンティティ
- ステレオタイプ
- 集団間葛藤(自分が所属する内集団に愛着を持ち、他人が所属する外集団には敵愾心を燃やす)
- だれも止められなくなる「企業不正」
- 集団規範
- 集団極化(集団で話すと、極端な意見になる)
- 心理的拘泥現象(一度決めた事項は、間違いが判明しても覆せなくなる)
- 人間性すらも変える「ブラック企業」
- 正当勢力(権威への服従を引き起こす、社会的勢力の一つ。特定の役割についた人の指示に従うことに、正当性を感じる。例:
- アイヒマンはナチス政権下でユダヤ人の大量虐殺を指揮したが、冷血な殺人鬼ではなく、職務に忠実で気の小さい小役人だった。
- ミルグラムの実験:研究者(に扮した仕掛け人)が指示すれば、過半数の人が命に係わる最大電圧を学生役に罰として与えたという、有名な実験。
- 報酬勢力(権威への服従を引き起こす。金銭、心理的、社会的な報酬を受けられる、と認知された場合に働く。
- 代理人状態(自分は他人の要望を忠実に実行する代理人であるという心理状態で、罪の意識が軽くなる)
- 普通の人々が暴走するハロウィン
- 一体感
- 匿名性
- 無責任性(自分が群衆の一部になることで責任感が薄れる)
- 群集心理(一人では絶対やらないが、群衆になると周囲に影響されてやってしまう)
- 無視された避難勧告
- 正常性バイアス
- 確証バイアス(都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう。
- 同調性バイアス(周りの人と同じ行動をとることが安全と考えてしまう)
- 誰も助けてくれない「都会の冷たさ」
- 援助行動モデル(人が援助行動を起こすまでの5ステップ
- 一般交換(自分がしたことが他のところから自分に返ってくるかもしれないという意識)
- 傍観者効果(周囲に人が多いほど、誰かが助けるだろうと思って自分は助けない。)
- 自己責任(その事態を引き起こした原因が本人にある場合は援助しない)
- セールスマンの巧みな戦術
- Foot in the door(最初は小さなお願い事をしてOKをもらう→次に大きなお願い事をしてもOKをもらいやすくなる)
- Door in the face(過大なお願い事をして断らせ、次に本命のお願い事をしてちいさなお願いと思わせる)
- 一貫性要求(自分の行動には一貫性をもちたいと考える)
- 心理的リアクタンス(自分の自由への脅威が大きいと感じると、言われたこととは反対の行動をとる)
- おとり効果(物事は相対的に判断されるため、非合理的な判断を引き出されることがある。例:松6000円、竹3500円、梅2000円の場合、松があるので、竹がまあまあ良い選択肢に思える。松がなく竹梅だけだと、竹3500円は高く感じるのだが…。
- 人の本質が現れるあおり運転
- 敵意帰属バイアス(相手からされた行為を、敵意や悪意から生じたものととらえる傾向)
- 攻撃手がかり(攻撃を連想させるアイテムがあると、怒りの解消手段として攻撃イメージが膨らみ、実際に攻撃行動が促進される)
No comments:
Post a Comment