祖父母の家のカレンダー(無地)をデコるため、12月に24枚ほど色鉛筆画を仕上げている。で、ずっと、トンボの色辞典とファーバーカステルクラシカルを使っていた。特にクラシカルの方は、とにかく塗りにくいし混色しにくい(すぐテカる)し、手が疲れる…。と長年思っていた。
色辞典の方は1本100円くらい。クラシカルは1本50円くらい。
で、一生使うものだし、アップグレードしても良くない?と思い。世界最高峰のファーバーカステルポリクロモスやプリズマカラーを一本ずつ持っていて、塗り心地が別ランクだということは知っていたので。ちなみにポリクロモスは単品で買うと1本400円くらい。セットで買うともう少しお安いけど。
で、ポリクロモスの60色をメルカリオークションで落札した!! 終了時間10分前の攻防などあり、私にしては攻めた…。中古品(でもほとんど使用してない)だったのでかなりお得に買えた。しかもふるさと納税した際のポイントも使えたので、実質2000円くらいで入手できてしまった…!さすがに興奮しましたわ。
さて、ポリクロモスさんの実力はいかに。
もう、ヤバかった。別格でした。分かってはいたけども、改めて。滑らかすぎる。気持ち良すぎる。混色し放題。細かいところもベタ塗りも、自分のやりたい表現に応えてくれる。これが世界最高峰の色鉛筆の実力かーー。ううむ…脱帽です。その日の日記には、「ぎょえ〜なんじゃこりゃーー!」と書かれていた(原文ママ)。
なぜもっと早く使わなかったのか…?低いクオリティの色鉛筆に半額出すぐらいなら、全額出してこれを買ったほうが長い目で見てお得であると思った。そんなに減らないからほぼ一生使うし、質が良くて、描いててハッピーになれるほうがいい。この描き味だったら、もっと描こう、練習しよう♫って気持ちにもなる。
何でもそうかもしれないけど、あるレベル以上に達すると、そこから先は使う道具に育ててもらうものなのかもしれない。バイオリンを弾いてた友達にこの話をすると、「楽器が自分を育ててくれるっていうのは確実にあるね。ただ、あまりに高級すぎるバイオリンは全く鳴らせないこともあるので、少しずつアップグレードしていくのも大事だと思うわ」と、バイオリンならではの面白いお話も聞けた。自分の何万円かのバイオリンは鳴らせて、何百万円のは鳴らせないって不思議…同じ楽器なのに。少なくともピアノではそういうことはないだろうから(高級ピアノでも音は出せると思う)、面白かった。ともかくも、いい道具を使うことで叶うレベルとか、上達度合いって、あるのかもしれぬ…。
重ね塗りが気持ちよすぎて、頭の中では「重ねられてゆく〜重なってゆく〜重ねられてゆく〜」(合唱曲『雪の日に』)が頭の中で流れていた…。
もうこれを知ったら、下位の色鉛筆には戻れぬ…。色辞典はまあまだいける、と思うけど。
写真で見ると、芯のテカり方がもう違うんだよな。安いほどテカってて、ワックス?などの溶剤が多く、顔料が相対的に少ない。ポリクロモスは顔料が多くてマットな感じ。配置を変えて写真を撮っても同じだったので、光源の当たり方の問題とかではないと思う。
試し塗りがこちら。スキャナだから解像度的にも限界あるけど、違いがわかる。特にクラシックは、最初から混色とか想定されていないことが見て取れる。Hの鉛筆に色がついた感じ? ポリクロモスは、色の粒が細かい気がする。重ね塗りがやっぱりとてもやりやすい。色辞典も、2色なら重ね塗りOKだけど、それ以上となるとテカってできなくなる感じ。いい買い物でしたわーー
「ポリクロモス」って、偽物があるから要注意な気がする…。違う色鉛筆セット(品質は不明)なのに、意図的に同じ名前にして誤解を誘っているやつ。
「ポリクロモス」という単語自体は、「多くの色がある」っていう意味の1つの汎用単語だから、いろんな色鉛筆の製品名としてまかり通っちゃう。商標取ってるのかな。「プリズマカラー」とか、2単語以上を繋げたり、造語を使ったりすると独自性が出せて、商標を取れる気がするのだが。。。
ともかくも、このファーバーカステル社の高級色鉛筆「ポリクロモス」以外にも、「色いっぱいあるよー」という意味で「ポリクロモス」という名前を冠している他の色鉛筆セットが存在する。ご注意あれ!



















































