最近、人間学とか社会学、宗教学などに非常に興味がある。政治や、経済にも。
あまりにも自分が無知だなあと感じることがよくある。そして、考えが足りていない。
たぶん、いろいろなことの断片を知る機会が多くなったからだろう。それからもっと深く知ろうとするととても奥が深くて、知らないことが多すぎて、呆然となってしまう。
ある人の意見を聴いたり、本を読んだとしても、その情報をうのみにすることはできない。間違っていたり、その学問領域においては本質的ではなかったり、まだ検討すべきことが残っていたりするからだ。だいいち、誰かの意見である以上、その人の主観が入らずには成立しない。だから、そうなると、どれだけ読んでも聞いても見ても、中立的な事実として、そうなんだ、と納得することは容易でない。簡単に物事をわかる、ことなんてできないのだ。
そういった考えに至ってからは、物事のすべてを知ることができなくても、しょうがないのかな、と思うようになった。簡単ではない、ということを認識してからは、「わかる」ことを求めなくなった。でも、あきらめたわけではない。
できるだけたくさんの人の意見を聴き、説明を読み、思索して、その過程を続けること。それが、ものごとを「わかる」という目標に向かって走り続けることだと思う。
道は遠いなあ。
どれだけ読んでも足りない、と知っているうえで読み続ける、これほどむなしいことはない、けれど、これほど人間くさい営みもないだろう。
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