12.03.2011

思わぬ再会

中学の時の担任の先生に、科学のイベントで再会!!

10年前担任してくれた先生と、大人どうしとしてもう一度話すのはすごく不思議な感じ。10年前は真っ黒だった髪が、今は白髪たくさんになっていて時間の流れを感じた…。当時ほんっっとに荒れたクラスで、私も仲の良かったクラスメイトも毎日沈み込んでいたくらいの異様な雰囲気だった。そんなクラスをまとめて、指導した先生だった。当時はそんなことに気づく余裕はなかったけど、今考えるとすごい精神力だなと思う。気がおかしくなりそうだった、それは生徒だけではなく先生も同じ、というか、先生の方が責任もあるから大変だっただろう。
そんな話を今になってもちゃんと覚えていてくれて、「あの時は(私が)本当に耐えててくれたなぁ、我慢を強いて申し訳なかったんだよ」と言ってくれた。ああ……自分自身もあんなに大変で、それは全く先生のせいではなかったのに、そんなことを言ってくれるなんて。感動して涙が出そうになった。一人だったら泣いていた。この人は立派な人だ。先生は悪くない、当時からちゃんと怒ってくれる良い先生だったし、お陰で強くなれたとも思っている、あの一年間が人生に与えた影響は良くも悪くも非常に大きかったけれど、それを乗りきれたのは先生のおかげ。あの時の先生の気持ちが、社会人になった今は、10年前よりも理解できる。私は今は、10年前に比べてこんなに成長しました、あんなことがあって、こんなことをして…全部糧になっています、私は大丈夫ですよ、そんなことを伝えたかったけれど、伝わったかしら。言葉はいつも気持ちのあとからついて来て、追い付けずにもどかしい。

小学校、中学校の先生の偉大さに生徒が気が付くのは、何年も経ってからだ。教師というのは聖職だと思う。私はいつも人ではなく物相手の仕事をしているので、なおさらそう思う。そう言ったら、「いやいや、他の皆さんのおかげで何とかやってるんだ。ホント、すいませんねえって感じだよ」と謙虚さを崩さなかったけれど。ますます教育現場は大変になっているだろうと想像するけど、こんな先生がいれば大丈夫だろう、きっと。変わらない先生の親切さと、精神力と、高潔さと、ユーモアに励まされ、癒された……。

久しぶりで、こみ上げてくるものがあった。私には絶対にできないと思った中学校教師、立派に続けていらっしゃる。謙虚で、でも面白くて、考え方のしっかりしている人。目標にしたい人がまた一人。
もっと話がしたかったな。いくらでも話せそう。戦友に会ったときの心境、なんて言うと大袈裟だけど、そういう気持ちだった。今も。お元気でいてほしいな。

No comments:

Post a Comment