漫画でわかるクラシック、主人公二人がクラシックについて語っているところに、たまたま有名指揮者が通りかかってクラシックについて解説してくれるという流れが、教育漫画っぽくておもしろい…。
リストはポップスターかアイドルのような人気者だった。各地へ演奏旅行へもでかけ、全国ならぬ全ヨーロッパツアー。演奏方法が激しかったためピアノが壊れることもあり、リストの演奏に耐えうるようなピアノを各メーカーは作った。リストは物語を楽器のみで表現する「交響詩」の分野を確立。交響詩は、「言葉のないオペラ」とも称された。
同世代ショパンは繊細で、体も弱く、演奏旅行などはできなかった。けれど詩情あふれる彼の独自のピアノはサロンでも人気だった。性格的にはまったく違ったリストとショパンだけれど、同じように才能を発揮している同世代のピアノ演奏家、作曲家として意気投合し友情を育んだ。
ショパンは、男装し煙草をくゆらす先駆的な女性だったジョルジュ・サンドと恋に落ち、地中海の島へ移り住む。ジョルジュは男性名で、彼女のペンネームだった。この時代、書き物で自分の考えを発信する女性は少なかった。かっこいい。がやがて二人は破局してしまった。気の弱いおとなしめな性格のショパン、自分の真逆である快活で男性顔負けなジョルジュ・サンドに惹かれたのも分かる気がする。二人の間にどんなやり取りがあったのか…、気になる。
読めればわかるフランス語、いや、発音はできるのだが…それと理解できるはまったく違う…なんて筆者も言っていたけど。でも、聞いたことがあるフランス語の解説をしてくれているのでためになった。プランタンは春、とか。le か la かが大問題ではないか…自然に覚えるまで待つんだろうな。て丁寧な名詞にするために「ご」をつけるか「お」をつけるか、みたいな違いだと思う。
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