ので、行ってきました!
目的は、昔読んでいて続きが気になっていたままになっていた漫画「風光る」を読むため。
同名の作品がありますが野球ものじゃなくて、新選組に関するお話です。
ネタバレになってしまうかも…!「風光る」を事前知識なしに読みたい方は回れ右していただいて。
ストーリー展開も上手いし絵も上手いし歴史の勉強にもなるし、昔読んでいた時はすごーく好きだったのに、今読むと…あれ?って感じになったのにびっくりした。
主人公のセイちゃんに感情移入できない。。。新選組壱番隊隊長の沖田先生に恋しているけど、男装して新選組に入っている手前そんなことは言えないし夫婦になりたいわけでもなくて共に戦いたいから、そういう気持ちは封印しなきゃ!と思いつつも、思いっきり泣いたり嫉妬したりしているセイちゃん。そして沖田先生は沖田先生で煮えきらず、鈍感だったり、セイちゃんを甘やかす素振りを見せたり、と思えば隊務に関しては容赦なく厳しい。という、セイちゃんの振り回され感もあり。
もう男装してんねやったら覚悟決めいや。心まで男になりいや。
涙は生理現象で勝手に出てくるとしても…。
「私の女心をわかってほしいなんて言わない、けどわかってほしい!」みたいな葛藤は自分が苦しいだけだよ。「女心は封印する。だって男装してまで、自分の大きな目標のために新選組にいるんだから。恋心は目標達成には邪魔になる」くらい言ったらどうかな。そのほうが楽ちゃう?とか。大変に優しくないことを思ってしまいましたーーー😂😂
いっときの恋心や嫉妬や劣等感という感情に支配されて、大義名分には身が入らなくて、結局恋する相手の一挙手一投足に過剰反応している。
冷静な分析的な目を向けるとそういうことで…。今の年齢の私から見たセイちゃん。私の若い頃も、多かれ少なかれそういう所はあったから、多分に内省も込める。セイちゃんだけではなく、少女漫画の主人公はえてして恋愛感情と無力感に振り回される傾向が多いと思う。
何かを達成するストーリーもあるけれど、やっぱりかわいさ重視だったりとか、孤軍奮闘ばっさばっさとあらゆる困難をなぎ倒しながら、というよりは、仲間や男の子に助けられながら、みたいなのが多い気がする。少女漫画の読者の大多数は女子だから、少女漫画の描く女性像、在り方、生き方って、少なからず女子に影響を与えてるんじゃないかなとか思った。
翻って少年漫画は、自由奔放な主人公が、絵空事とも思えるような夢に向かって邁進していく。自分の能力を疑ったり自己嫌悪したりせず、あらゆる困難を知力や腕力で突破する。そんな力強いストーリーは、男の子たちに、「少年よ、大志を抱け」と言わんばかり。それはそれで、強さ絶対主義とか、男の子が弱音を吐く場所がないという逆の弊害を生み出している側面もあるのだが…。
漫画に限らず、子供が触れるものの影響って大きいんじゃないかなと思った。
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