7.04.2025

『ホンダF1 復活した最速のDNA』/NHK取材班


Honda社がF1に参戦して、技術を上げながら、歴史的勝利を飾りながら、撤退と復帰を繰り返していますよー2025年まではHonda社製のパワーユニット(ハイブリッドエンジン)が載ったF1カーが走っていますよーというお話。

この本では2021年シーズンでHondaの参加は最後、となっているが、2026年からはHondaが再びF1に復帰することが決まっている。補足。

2019年、オーストリアGPでフェルスタッペンが7番手スタートからの奇跡の逆転勝利を飾った。Hondaが開発、改良したパワーユニットがこの年は一味違ったのだそう。

表彰台で、フェルスタッペンはHondaのロゴを指さしてたたえた。レッドブルとHondaの蜜月の始まりを象徴するものだった。

それからコロナ禍を挟んで、2021年。

HondaはF1をこの年で撤退する予定だったので、最後だった。F1始まって以来二回目の、トップ二人が同点で迎えた最後のGP、つまり、このGPで優勝した者がシーズン王者となる緊迫の戦いだった。メルセデスのルイス・ハミルトンと、レッドブル・ホンダのフェルスタッペンは、残り1周でシーズン優勝を賭けて大勝負し、なんと連続王者のハミルトンを抑えてフェルスタッペンが優勝。奇跡の大逆転で、まるで映画のような展開だった。かくして、ラストイヤーを優勝で迎えたという、物語性の高いドキュメンタリーに仕上がっている。。。

それから、2022ー2024年まで、フェルスタッペンは4年連続王者。すごい。でも今年はちょい厳しいかな…。

パワーユニットの改良をする際の、技術的問題にぶち当たった時に、F1チームが、Hondaのジェットエンジン開発部門に相談してそれがすぐ直ったというエピソードが興味深い。横の連携がいかに大事か、他分野の人たちから学べることがいかに多いかを象徴する出来事だと思う。自分でなんとしてでも解決しなきゃいけないんだ!と意地を張らず、素直に相談すればすぐ解決する、こともある!