豆の試食会の時はちょっとしたおしゃべり会になる。
同級生の結婚・出産ラッシュが続いているけど、祝福してもらえたあとはひたすら大変な家事、育児…、できないよねー、と、今回のメンバーでは一致。大学院生にはそういう人が多い。キャリアにも間が空くし、体にも負担。だいたい、学部の時の教育ローンがまだまだ残っていてその返済が先、という人も多い。
大学の学費は親が出すのではないのが当たり前の米国社会。給付型奨学金も充実してはいるが、それでも全員に届くのではない。4000万人もの人が学費ローンを借り、平均で400-500万円の借金を背負って卒業する。大学というのはやはり、巨大なビジネスだと思う。サービスも充実している分、学費も寮費も高い。この国に住んでつくづく思うが、価格を下げるというのは絶対になく、もう少しおまけするとか、さらにサービスを上乗せするから価格を上げる、という方式。インフレしか起こらないわけだ。駐車許可証も家賃も、学生諸費用も、3年前に比べ全て上がった。予算があってこそプログラムの改善に繋がったり、生産性向上に繋がったりするわけだが……ほしくもないサービスを学位というパッケージにまとめて高額で売りつけられる方は大変だ。
面白いことに結婚は、高校卒業後、大学卒業後、大学院卒業後…という風にラッシュが来るらしい。高卒直後に!?と驚いたけど、田舎や南部の方では珍しくないらしい。カトリック色が強く、婚前交渉が禁忌とされていることも関係あるかも(若者はあまり気にしないか?でも年配の方々がね)。でも一方で、離婚率は50%に達している米国。なんというか…人生のイベントが好きなのでしょうかね。
子供がいない分、自分の自由な時間が持てるから、その分稼いで、歳をとった時にヘルパーや介護士を雇えるように準備しようと思ってる、という人もいて、なるほどなーと思った。よく考えている。自由な時間。確かに、仕事の傍ら家事や育児をしている人と比べるとよっぽどある。それをどう使ったら有意義なのか……とこの頃考えている、と話したけど、なんかいまいち理解されなかった。自由な時間に対して、そんなにベストを求めなくてもいいのかもと思った。自分の時間なのだから。家事や育児と同じだけの有意義さを、と、張り合ってもしょうがない。し、だいたい有意義かどうかなんて主観だ。でも体力だけは今のうちにつけておこうと思って、せっせと運動している。あと、友達と話したりご飯食べたりする機会。それが充実と思える時間だなぁ。
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