2.10.2025

ウガンダのことを調べて、思って、考えて Reseraches, thoughts, and feelings on Uganda

ウガンダを舞台にした調査をしている。人口4000万人、面積は本州くらい。赤道直下に位置する国だが、高度1200メートルで涼しい。北部では世界最大の人道危機と思われたくらいの内戦が起こった時代もあるが、1997年から現在まで同じ大統領で、政情は安定している(らしい)。しかし、貧困や格差はなくならない。場所によるが、学校に行けないことが普通、食べるのがやっと、医療も仕事もない、というような状況で。

南スーダンからの難民を多く受け入れていて、難民にも、教育や福祉を受けられる機会を与えているらしい。なので、ウガンダの負担は重い。米国など様々な国からの支援を受けている。一人あたりGDPは年間8万円ほど。

などなど…。やっぱり世界には想像を絶するほどの貧困があり、格差があり、その人の能力だけではどうしようもならないことがたくさんある。ありすぎる。日本でぬるま湯に浸かっていることを改めて自覚せねばなー。

For work, I'm conducting research on Uganda.  With a population of 40 million, its land area is about the size of Honshu. Although it's located right on the equator, the altitude is around 1,200 meters, making the climate relatively cool. The northern region once experienced a civil war so severe that it was considered one of the world's worst humanitarian crises. However, since 1997, the country has been under the same president, and its political situation is said to be stable. That being said, poverty and inequality persist. Depending on the location, it is common for children not to attend school, people barely have enough to eat, and access to healthcare and jobs is extremely limited.

Uganda has taken in a large number of refugees from South Sudan and reportedly provides them with opportunities for education and welfare. This places a heavy burden on the country. It receives aid from the U.S. and other nations. The GDP per capita is around 80,000 yen per year. 

All in all, there is an unimaginable level of poverty and inequality in the world, and so many things cannot be overcome by individual effort alone. Too many hardships that are not the person's fault. I need to remind myself how comfortable and sheltered life in Japan really is.



2.09.2025

ビーガン担々麺 Vegan tantanmen

Veganの友達と。
ビーガンで担々麺ができるってすごいな。
今のところ、フレキシタリアンになっている。
動物福祉とか、低炭素社会とか、いろいろと考えることはある。
もっとビーガンのものがお手頃だといいんだけどなー。

Lunch/dinner with a vegan friend.  
It's amazing that you can make vegan tantanmen (Dang Dang Mien).  
For now, I'm a flexitarian.  
There are many things to think about, like animal welfare and a low-carbon society.  
I just wish vegan options were more affordable.



2.08.2025

嵐山・祇王寺

祇王寺に行けましたー
苔がもふもふしていた。
このエリアまで来ると、人も少なくてゆっくり見れて、いい感じ。




西日本弁、「知らん」…? と思いきや、ラン科にしては畑でも育って育てやすい、紫蘭だそう。4−5月に紫色あるいは白色のかわいい花が咲くらしい!球根が冬眠しているのでしょう、きっと。


2.07.2025

クレープ会!! A crêpe party!!

フランス人の会員さんがクレープを作ってくれました!!木曜の夜のクレープパーティー!!

クリスマスの40日後に、キャンドル・マスというキリスト教のお祝い?があり、クレープとシードルで祝うんだって。なので、シードルも買ってみんなで飲みました。

人に何かしてあげるのが喜び、という人、本当にいるんだな、と実感。以前にも、そういう人に会ったことはあるのだけれど。この人の優しさが、悪用されない世の中であってほしいなと切に願うばかりです…。

小麦粉を篩う道具、専用のフライパンと返しへらも持参してくださっていて、準備万端! 仕事できる人だなーー。どんなことでも真剣に取り組めるってすごい。彼はクレープを何十枚も焼いて積み重ねた後、それを一枚一枚またフライパンに乗せて、今度はほうれん草やチーズなどの具を乗せて焼いて、四隅を折って四角い形にして、お皿に乗せてくれた! 一人ずつオーダーを聞いて焼いてあげていたから、その人はずっと立ちっぱなしでご飯を作る係…。すごい大変だっただろうなーー。感謝感謝です。

いろいろしてくれる人ってほんとすごい。恩返しが精いっぱいな私はまだまだ学ぶところが大きいなと感じます…。

ああ、そして、招待されて、ただ彼がクレープを焼いてくれるのを待っていただけのある人が、「難しく、すごいことに見えるけど、クレープ焼くのは実は簡単なんだよ」とか言ってた。無礼だな…。あなたの人間性に関する私の評判は、ガタ落ちしちゃいましたわよーーって感じです。こういう時、角を立てずにやんわりと否定するには。「ええ? そんなこと言う人だとは思わなかったよ。簡単じゃないよ、何十枚も焼いて、大変なのに、今度は皆のために一枚一枚焼いてくれて、大変な労力だと私は思う。」って、「私は」で言えばいいのでしょうかね。つい、「~~すべき」「~~すべきじゃない」という口調になってしまうので。練習練習。


ともかくも、大変心の温まるクレープパーティーでございました…!

A French coworker made crêpes for us!! We had a crêpe party on Thursday night!!  

Apparently, in Christianity, there is a celebration called Candle mass 40 days after Christmas, where people enjoy crêpes and cider. So, we bought some cider and drank together to celebrate!  

I was reminded once again that there really are people who find joy in doing things for others. I've met such people before, but seeing it firsthand again made me appreciate it even more. I sincerely hope that this person's kindness will never be taken advantage of in this world…

He even brought a sifter for the flour, a special crêpe pan, and a spatula — he was totally prepared! Such a capable person.  It’s amazing how some people take everything they do seriously.  After making dozens of crêpes and stacking them up, he then took each one, placed it back on the pan, added ingredients like spinach and cheese, folded the edges into a square, and served it on a plate.  He took orders from each person and kept making crêpes for everyone, standing the entire time, just cooking for us.  It must have been exhausting… I’m so grateful!  

People who do things for others like that are truly incredible. I still have so much to learn, as I’m only capable of giving back in return…  

Oh, and then, someone who had just been sitting there, waiting to be served, casually said, "It looks difficult and impressive, but making crêpes is actually easy."  Seriously?  How could he say that?  That was so rude… My impression of that person plummeted right then and there.  

How can I respond to such remarks in a way that’s not confrontational but still makes my point? Maybe something like: 
"What?  I didn’t expect you to say that!  It’s not easy at all.  He made dozens of crêpes, and now he’s carefully making each one for everyone — it’s an incredible effort, and I truly appreciate it."  
Saying it from my own perspective might be the best way to go.  I tend to phrase things like "You shouldn’t say that" or "That’s not okay," so I need to practice expressing myself more gently.

Anyway, it was a truly heartwarming crêpe party…!





2.06.2025

『私はアセクシュアル 自分らしさを見つけるまでの物語』/レベッカ・バージェス 



親密な思いは持つものの、性的な体の接触はしたくないレベッカ。

彼女の不安症、強迫性障害(ルーティンをしないと、なにか悪いことが起きるのではないか)もあいまって、「いつかはセックスするんだ。すべきなんだ。」「でも嫌だ。」「私はどこかおかしいの?」でずっと葛藤する日々。

まだインターネットも普及していなくて、情報がなく、「アセクシュアル」という言葉も見つけられなかった。カウンセラーでさえ、アセクシュアルのことを知らなくて、「あなたもいずれセックスをすることになるんですよ。あなたが恋愛感情を持てないのは、今いろいろとありすぎているからで、心の準備ができていないからかも」と彼女に言っている。することになる、って何だろうか…。自己決定権が、そこには無い。今だったら、カウンセラーはどういう反応をするんだろう。これがイギリスが舞台というのが興味深い。

相談したいことがあって行ってみた心療内科で、担当のお医者さんが、「私も実はアセクシュアルなんだ。でも、私のそのままを愛してくれるパートナーがいるよ」と伝えてくれたこともあったな、そういえば…と思い出した。ちょっと自慢気の強い言い方で、その時は、「なんか、のろけ話を聞かされただけな気がする…」と思ったが、メッセージだけ取り出せば、「アセクシュアルもいる。それは普通のこと。パートナーシップを望めば可能。」ということ。まあ、頭ごなしに否定されなかったのはよかったのだろう。


結局のところ、社会の考え方(ってすごく荒っぽい言い方だけど)も、科学の知見も、変わっていく。し、どの時代で、どの国で相談するかによっても違う。同性愛が精神疾患に分類されていた時代もあったし、いまだに同性愛を法律で禁じている国もあるのだ。たまたま今ある仮説や分類に、自分が当てはまるかどうか、わかるのは自分だけだし、当てはまっていなくても、まだ認知されていないことなのかもしれないし、自分のユニークさなのかもしれない。自分を理解するヒントになるかもしれないし、ならないかもしれない、それだけ。素直な心になって、自分がそう思う・感じるのであれば、それは本物なのだ。他の人が、外から、ああだこうだと言う筋合いは無いし、それを真に受ける必要も無い。でも、それがわかるまでに、すごく多くの時間と書物と、内省が必要だったなーと思う。


2つの考え方がこの世の中で流布されている。映画、音楽、ドラマ、小説、あらゆる媒体を通じて。
  1. 恋愛的惹かれの先には当然、性愛的惹かれがあって、好きな人とはセックスをしたくなるものだ(恋愛的志向と性的志向の混同)。
  2. 恋愛して、結婚して、家庭を作って、パートナーと一生添い遂げる、それが人生最大の目的なんだ(恋愛伴侶規範、排他的なパートナーシップが他の人間関係よりも優先されるべき、という考え)。
これは、アセクシュアル、アーバン・トライブ*、ポリアモリー、クァーキアローン**を自認する人々にとっては居心地の悪いものだし、自分はなにかおかしいのではないか?と不安になったり、ありのままの自分でいることを躊躇したりすることにもなるかもしれない。

*アーバン・トライブとは、ある一定の人生観、意識、志向、生活スタイルなどを共有した小集団。(古田幸男訳、1997年、『小集団の時代ーー大衆社会における個人主義の衰退』)
**クァーキアローンとは、カップルになることよりも一人でいることを楽しみ、自発的に一人でいる人のこと。quirkyalone. "Quirky" (変わった、よじれた)という単語を使っている点で、なんか変な感じだけど、当事者たちが言い出したのかもしれない。LGBTQの当事者たちが自分たちを"queer"(奇妙な、風変わりな)と表したように。

不安障害、強迫性障害(掃除しなきゃ、でないと悪いことが起こる…)、シェアハウスでのいざこざ、好きだなと思った相手に性的に触れられると気分が悪くなる、でもそれが言えない、カウンセラーにさえ理解してもらえない、加えてリーマン・ショック真っ只中での就職活動、という、なかなかに波乱万丈な彼女の半生が、漫画の形式で書かれているので一時間くらいでサラッと読める。でも、絵を使ったメッセージは強力だ。不安が黒いもやもやのような形で襲ってきて、レベッカの頭に重くのしかかっている所とか。うつ病を発症した他の人たちもそのように表現しているのを見かける。

心の状態は、その人その人によって違うから、一般論とか、自分の解釈で決め込まず、繰り返し聞いて、その時の、その人個人の状態を、理解しようと継続的に努力するしかないんだなぁ。

アセクシュアルが知られていない、もしくはその存在を信じない人がいるため、アセクシュアルなんだ、と打ち明けても、心ない言葉が返ってくる事が多かった、とレベッカは振り返る。
「大げさだと思うよ。まだ、ぴったりの人を見つけられていないだけだよ。」
LGBT(他の人を好きになり、性的欲求を持つ人達)にさえ、「アセクシュアルなんて、偽物のアイデンティティだ」などと中傷され、理解されないこともある。

そういえば、以前国際学会で会った人(壮年男性)も、「子供を作らないと後悔するよ。そういう女性をたくさん見てきている」と、しつこく言ってきていた。何だこの人?と最初は思っていたけど、あまりに長々と話すから、その後しばらく、私の頭の中のメモリを占拠していた。この人も、要は、自分の価値観を押し付けていただけ。親切心かもしれないが、余計なお世話である…。年長が年少を導くという彼の文化的背景もあっただろうし、ただ単に誰かと話をしたかっただけなのかもしれない。ともかくも、これを適当な所で切り上げられないのは、自己主張できない私の課題であった(笑)。

自分の物差しを当て、自分の考え方をそのまま相手にも当てはめる、それを私達はやってしまいがちだ。いかにそれを自覚して、自由になるか。フラットな目で物事を見るか。そして、自分の価値判断は脇に置いておいて、相手を尊重するか。いつも心に留めておきたい。

結局は「尊重」が一番先に来る、ような気もする。

「そうなんだ。それってどういうことなのか、もっと説明してくれる?」
と言えるように。