5.05.2024

ユダヤ人大富豪の教えIII/本田健

Co-workerおすすめの本。いろいろと悩んでいたときに、道標になったそう。




依存と自立(縦軸)、ポジティブとネガティブ(横軸)で、4つの象限ができる。相手の出方によって、対角線上の象限に、バランスを取るように移動してしまう、というのが人間関係。

ポジティブ自立の人は、リーダー、前向き、自信満々、果敢に進んでいくタイプだが、周りの気持ちを理解できず、突っ走る。独裁者になりうる。

その対極にいるのが、

ネガティブ依存の人。自分に自信がなく、ネガティブに考えがち。感受性が高く、人生の理不尽さを感じやすい分、共感能力が高いし、問題発見能力に優れる。芸術的感性が高いことも。

ネガティブ自立の人は、自分にも他人にも厳しく、完璧主義。管理能力は高いが、他人を信頼できない。高圧的、マイクロマネジメントしてしまうタイプ。責任を全て自分で背負い込む。

その対極にいるのが、

ポジティブ依存の人。何かにつけておどおどし、不安を感じる。大きなミスをしたり、頭が真っ白になってしまうことも。いじめられっ子やスケープゴートになってしまうことが多い。自分がどのタイプが良く分からないという人は、このタイプが多い。



どのタイプにも一長一短あり、どれがいい、悪いということではない。それに、自分がどこにいるかはいつも一定ではなくて、相手の出方によって、人は自分の立ち位置を変える。

つまり、ハイテンションな人と話していると気持ちがネガティブになっていったり、高圧的で聞く耳を持たないような人の前では委縮してしまったり、自信のなさそうな人に対しては少し意地悪な気持ちになったりする。

確かに、思い返してみると、「コントロールしたい、皆だめだから自分がやらないと」という強烈マネージメント型が来ると、恐怖と緊張から、自分の普段の力が発揮できなかったりするものだ。

この、マトリックスの上を行き来する(=ダンスする)というのはほとんど自動的にたいていの人が行っているもので、感情のエネルギーを消費する。

親との関係性で、自分がどの象限に行きやすいかというのは傾向としてある。

どのタイプでも、最終的には、求めているのは愛、ふれあい、つながりで、「こうすれば愛がもらえる」と思う方向がちがうだけ。例えば、ポジティブ自立の人は、ポジティブで率先的になれば愛されると思っているし、ネガティブ依存の人は、「世は生きづらい」と言えば愛して助けてもらえると思っている。

ネガティブ依存ポジティブ自立は、「無価値感」から来ており、こうすれば無価値感を感じなくてすむ、という方向が真逆なだけ。

ネガティブ自立ポジティブ依存は、「無力感」から来ており、こうすれば無力感を感じなくてすむ、という方向が真逆なだけ。


どこにいるのがいいのかというと、感情の大波に振り回されず、常にセンターに居る人は、落ち着いている。そういう人はあまりいない、そうだ。大抵の人は、このマトリクス上をダンスすることに一生の殆どの時間を使う。

もっと、感情のエネルギーを別のところに使えたら、ライフワークも含め、いろいろなことが、「これをするために生まれてきた」と思えるようなことができるのではないか。

大事なのは、相手の出方がどんなであっても、相手とのセンターを見出すこと。
「なぜこの人は、なにが何でもポジティブであろうとするんだろう」
「なぜこの人はこんなに世の中が生きづらい、自分が不幸だと思っているんだろう」
「なぜこの人は、自分で全部背負い込もうとするのだろう」
「なぜこの人はこんなに萎縮しているんだろう」

それを知ろうとすれば、半自動的にマトリクスの対極に飛ばされる、ということがなくてすむかもしれない。まともに感情のやり取りをするのは、本当に必要で、大切な人とだけ。その他の人間関係は、もっと客観的に、冷静に見て、センターを取れるように、一呼吸置くのがよさそうだ。



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