7.07.2015

言葉以上に大事なもの

人とのやりとりで思い出したけど、

東南アジアのコーヒーショップ(カフェというよりはフードコートに近い)では、
Kopi oh コピ、オー、なんとか、などといって注文するらしい。友達に聞いた話。
ohは砂糖入り、を意味する。

で、彼女はアメリカ人で、初めてマレーシアでコーヒーを注文しようとして、
「Oh?」(砂糖入り?)と聞かれ、
「Oh???」となり、
店主もまた、「OH???」となり、埒があかなくなったらしい。笑。
Oh, Ohと二人して言いあっている姿を想像するだけで面白い。
結局いろいろと聞いて注文できたようだ。
言葉の違う国に行くと、注文ひとつでも非常に面白い体験ができる。

で、パリに行った時のことを思い出した。地元の人しか行かないような小さなレストランに行ったら、メニューはフランス語のみ、ウェイトレスさんもフランス語しか話さない。メニューは日替わりで決まっていて、前菜+メインまたはメイン+デザート、3つ全てもできるようだった(足し算の表記は万国共通!)。

で、前菜+メインを頼んで、さすがパリ、前菜もメインも、今まで食べたことないくらいの美味しさだった。ウェイトレスさんが来て、何か聞いてくる。当然ながら分からない…。私は料理はどうだったかと聞いているのだと思って(アメリカではたいてい聞いてくる)、「Tres bian!」と言った。ちょっと意外そうな表情を浮かべられた。改めて何か聞かれた。今度はメニューをもって。そこで、デザートを追加するかどうか聞いているんだ!と分かった。その時の恥ずかしさと言ったら。でも彼女はすごく感じが良くて、一緒に微笑んだり戸惑ったり(笑)してくれたので…まあ良かった。私が実に温かな気持ちで店を出たのは言うまでもない。言葉が通じないってすごく不便だけど、その分、お互いを理解するという共通の目標に向かって団結できる気がする。

ツールの問題じゃなくて、意思疎通しようとか、助けてあげたいとか、そういう気持ちの方が大事なんだ。ツールは充実していても、協力し合う姿勢がなかったら、何も起こらない。



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