10.22.2016

大学とは…「〇〇大学での勉学」というサービスを購入する、巨額の投資のことだ

学部生を見ていて思うのだが…

大学に行くというのはお金がかかる!
私が入学した時とはだいぶ違って(国も違うが…)、講義履修登録から学費から、全てがインターネットで手続きだ。

当大学では、StuInfoというサイトがあって、大学からの請求書(主に授業料、その他経費、税金まで)がアップロードされて、あたかもネット通販のような感じで
  ・クレジットカードで支払う
  ・小切手で支払う
  ・送金で支払う
のようなオプションが表示される。普通のネット通販と違うのは、
  ・本人以外の人(親)にログインしてもらい、支払う
という選択肢もあること。ログイン情報はだれにも秘密だが、親(親権者)が学費を払う場合は、親がログインすることが認められている。

その時点で、学生本人は、それまで目にしたことのないような桁の授業料を見て圧倒されることだろう。。親に代わりに払ってもらって、働き始めたら返す人も多い。

授業料だけでなく、学生寮費も高い…。一学期40万円ほど、×3学期で120万円となる。寮なのに安くない。ただ、夏学期は授業を取らず、実家に帰って授業料と寮費を節約する人が多い。寮費プラス、食費、文房具代、交際費、交通費などなど…。学生寮の部屋をビデオで見たが、8畳ほどの部屋に、二段ベッド2つ(一段目部分が机となっている場合もあるが)、机二つ、小さい冷蔵庫とクローゼットが一つずつ、という2人部屋なのだが…これは、けっこうルームメイトとの相性が重要なのではないか。

大学は教育機関だが、きっちりビジネスをしているという印象を受ける。
 学生寮だってアパート経営と同じで、家賃のオンライン支払システムがきっちりしているし、夏学期は、空いた部屋をサマースクールに来た学生に貸し出して、家賃の空白がないようにする。民間のアパートと同じように、家賃の値上げもする。

大学にはフットボールチーがあって、わりあい強豪で、地元の人たち(ほとんどが大学卒業者または関係者)が試合を見に来る。試合のチケット販売はもちろん、駐車場料金も平気で10ドルとか20ドルとか取るし、Tシャツ、テント、毛布、マグカップなどのグッズまで販売し利益確保に余念がない。

笑ったのが、「2017年1月から始まる春学期の履修登録を11月2日までに済ませてください。それ以降は遅延料金が発生します」というメールが先日来たこと。まだ10月なんですけど?! もうとにかく自分たちがマネジメントしやすいように仕組みを作っていて(5万人の履修登録管理も大変なんでしょうけど)、かつお金を取れると踏んだところは遠慮なく取る。なんか…、容赦ない。

そのうえ、大学のPCルームでプリントするのは一枚5セント(5円)だ! 昨今は講義資料も黒板ではなくパワーポイントなので、膨大な枚数を印刷して講義に持っていく必要のあるものも多い。レポートだって、提出前に印刷して確認したい。論文を読む必要がある場合はそれも。それが学生負担とは。いくら一枚5円でも、10枚で50円ですよ。すぐに積もりますよ。。 学部生はほんとにお金がかかる。

私の大学は、私が通っていた最初の二年間は無料で印刷し放題だったけれど(すごい助かっていた)、サークルのビラとかを何百枚も印刷するならず者があとを絶たなかったためタダではなくなったらしい…どういうシステムになったのだろう。せめて講義資料は無償で印刷させてほしいよね…。

そんなわけで、学部生の投資額は半端でない。
しっかり将来を見据えて、元をとるだけの勉強をしなければ、と思うのも無理はない。だからみんな熱心だ。母校の授業、頑張ってたくさん学んだけれど、やはりそれでも日本の大学は甘い、と言われるのも分かる。こちらでは、出席点をくれる講義はそうない。

いろいろ観察してほおお…と思っている。

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