3.01.2017

大学院出願の思い出

昨日の講義の前の時間に、教授と学生が話していた。大学院進学を考えているという、四年生らしき学生と、何何研究室がいいかもね、とアドバイスしている教授。GRE は受けた?何点だった?とか話しながら部屋を出ていった。

GRE! 出願! 懐かしい! 大変だった〜早めに準備頑張って〜と心の中で親近感。

GRE とは Graduate Record Exam で、大学の学部卒並みの学力を測定するもので、大学院の入試選抜の評価材料の一部です。数学、読解、小論文からなり、それぞれ得点が出ます。TOEFLやTOEICと同様に、得点は二年間有効。アメリカ人も外国人も、アメリカの大学に出願したい人はたいてい受ける必要があります。

学部卒並と言っても、数学は日本の中学数学くらい。。ここで、点を稼ぎます! 数学用語(例えば、垂直二等分線や、円弧といった単語)をきちんと押さえていれば、かなり解ける。これが大学院入試を受ける人のレベルということは、日本の高校数学の内容をやっていない大学卒業者もいるということか。試験を受けた人の得点分布も後で見られるのだが、専攻別に見ると、数学科の受験者はほぼ全員満点…。これくらいできないと大学数学は厳しいよ、ってことね。。そりゃあそうでしょうね。

読解は、英語ネイティブでも難しいくらいなのに外国人にはさらに難しい。これは一番勉強の効果が出にくい科目。質問が何を問うているか分からないとか、選択肢のどれも読めないなんてざらにある。よってこれが一番ストレス。語彙数は永遠の課題だ。

小論文は、テーマにもよるけど練習すればある程度は書けるようになる。なかなか哲学的で、考えさせられるテーマが多いので、練習している分には楽しい。たとえば、「政府による芸術への援助は、芸術の普及のためになるか、それとも芸術家の高潔さを貶めるか」 「ある社会を研究するためには、研究者はその社会の中の大都市に注目すべきだ。賛成か反対か。」 

ただ、小論の採点は主観によるところが大きい気もする。得点は1.0, 1.5, 2.0, .. , 4.0 のスケールだった気がするが、全く準備せずいきあたりばったりで受けた初回が3.5点、きちんと練習もし、本番でもちゃんとした内容が書けた!と思った二回目が3.0点で、全然納得がいかなかった。どんな採点してるのかしら… 

とにもかくにも負担の大きかったGRE. 計4時間半くらいかかったはず。一緒に受けて友達になった人曰く、「これほど消耗する試験を他に知らない」。これを受けると、しんどかった3時間半のTOEFLがわりと楽に感じる。

GRE も TOEFL もなかなか大変だけど、入学してからの勉強のいい予備練習になりました〜

No comments:

Post a Comment